環境データは、通常、生態的ニッチの定義と、種の分布をモデル化するために使用されます。しかし、環境データが乏しい場合には、指標種の存在が環境条件の推定に用いられます。
この研究で、著者らは、1)既知の環境耐性を持つ指標種、2)GBIFなどからの種のオカレンス、3)環境データのみ、の3つのレイヤーのプロットデータから環境マップを生成する方法を概説しています。
第1のレイヤーから、著者らは最適環境条件を導き出すことができます。次のステップでは、これを用いて、種のみが知られるプロットにおける環境特性の推定値を推測できます。これらの推定値に環境情報が既に知られているプロットの情報を加えると、外部のデータセットを使った検証ができ対象領域のマップが生成されます。
著者らはこのフレームワーク案を使用し、指標種にシダ類とヒカゲノカズラ類を用いて、アマゾン地域の土壌品質マップを(陽イオン濃度によって測定したように)問題なく作成し、環境データを12倍増加させることができました。